ピアニストがどんなに頑張って音色を作ろうと努力しても、そのピアノが調律されていなければ、狙った音色に近づくことは出来ないでしょう。反対に、よく調律されたピアノで弾くと、思ったように響くので演奏に集中でき、演奏を助けてくれるものだとさえ思えます。
調律師のお仕事は、音の高さを合わせることだけではなく、音楽的に鳴る音をピアニストのために作ってくれることだと思います。
近年は、年に1度の調律の手間、維持費を惜しんでデジタルのピアノを持つ方も多いですが、ぜひ一度、良く調律されたピアノで弾いてみていただきたいです。日ごろ練習している努力が報われると思います。